新着情報

24.11.29

12/19グッドデザインレクチャーvol.7「ジャクエツ 〜 未来は、あそびの中に。」を開催します/デザインスタディセンター

グッドデザインレクチャーは、グッドデザイン賞の受賞者が受講者と直接対話をしながら未来の社会を考える実践的なデザインレクチャーです。日本デザイン振興会の協力のもと全学的なデザイン思考を育む教育の一端として宮城大学で年1回開催しており、今年度で第7回となります。12月19日(木)グッドデザインレクチャーvol.7「ジャクエツ 〜 未来は、あそびの中に。」を大和キャンパスで開催しますのでご案内いたします。どなたでもご参加いただけますので、参加ご希望の方は下記イベント予約フォームよりご登録をお願いします。

12/19グッドデザインレクチャvol.7イベント予約フォーム

学内外どなたでもご参加いただけます。部分参加でもOK
※授業「編集・広告デザイン」「コンペティティブ設計論」の履修者は登録不要です

グッドデザインレクチャーvol.7「ジャクエツ 〜 未来は、あそびの中に。」

Vol.7となる今回は、株式会社ジャクエツ取締役専務執行役員 徳本 誠 氏とパブリックスペース営業課 浅田 駿太 氏、グッドデザイン賞を運営する公益財団法人日本デザイン振興会常務理事の矢島進二氏をお招きしたトークセッションを予定しています。ジャクエツは大正5年(1916年)に幼稚園を設立したことから事業がはじまり、創業108年を迎えます。幼稚園で使う教材や遊具の製造販売はもとより、近年は『未来は、あそびの中に。』 をスローガンに掲げ、まちづくりコンサルティング、施設の企画設計、空間・ランドスケープデザイン、オリジナルプロダクトの製作・施工、そして全国約70の直営拠点を活用した維持管理サービスまで、ワンストップで高品質なあそびの環境づくりを提供。地域社会の未来価値を創造しています。同社の社会課題を解決するあそびの研究所 PLAY DESIGN LAB の取り組みや、地域を支えるあそび場「共遊空間」づくりの最前線についてお話しいただきます。

ゲストプロフィール

株式会社ジャクエツ 取締役専務執行役員
徳本 誠 氏

創業100年を超える老舗企業であり、あそび環境のトータルデザインカンパニー、株式会社ジャクエツ取締役 専務執行役員を務めるほか、子どもの遊びの創発につながる最高品質の環境を届けるべく、教育者や建築家、芸術家、デザイナーなど様々な分野のプロフェッショナルが携わる PLAY DESIGN LABのプロデューサーとしても活動中。

株式会社ジャクエツ パブリックスペース営業課
PLAY DESIGN LAB  リサーチャー
浅田 駿太 氏

東京工科大学で工業デザインを専攻。卒業後入社したジャクエツでは遊具デザイナーとして設計した遊具でキッズデザイン賞を受賞。著名なデザイナーとのコラボレーションによる遊具開発も多数担当。現在は「遊具」という枠を超え、空間全体の企画・プロデュースに取り組み、子どもたちに豊かな体験を届ける場を創り出している。

公益財団法人日本デザイン振興会
常務理事 矢島 進二 氏

1991年に現職の財団に転職後、グッドデザイン賞をはじめ、東京ミッドタウン・デザインハブ、東京ビジネスデザインアワード、地域デザイン支援など多数のデザインプロモーション業務を担当。武蔵野美術大学、東京都立大学大学院、九州大学大学院、東海大学で非常勤講師。毎日デザイン賞調査委員。マガジンハウス『コロカル』で「準公共」を、月刊誌『事業構想』で地域デザインやビジネスデザインを、月刊誌『先端教育』で教育をテーマに連載を執筆。『自遊人』ではソーシャルデザインについて46,000字を寄稿。2023年4月に大阪中之島美術館で開催した展覧会「デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン」の原案・共同企画。

プロジェクト

RESILIENCE PLAYGROUND プロジェクト

2024年度 グッドデザイン大賞

「障がいの有無に関わらず誰もが遊ぶことができる遊具」の開発を医療と遊具の分野を越えて実現したプロジェクトです。医療的ケア児の「遊びたくても遊べない」という課題に注目し、様々な個性をもつ子どもたち、医師、ケアスタッフ、遊具デザイナー、地域住民が携わり3つの遊具を開発しました。遊ぶきっかけが地域に増え、幸せが広がる未来を願っています。
「最も重度な障がいをもつ子ども~健常とされる子どもまでを遊具の対象とする」をプロジェクトの軸に置くことで、「遊びたくても遊べない」という社会の障がいを減らし、自分らしく楽しいと感じられる世界を目標としました。開発をした3つの遊具は寝たきりの子が一人で乗ることができ、自分自身で動かせる僅かな力によって揺れのフィードバック感などを楽しめるよう設計しています。その一方で健常とされる子も楽しい遊具であることも並行して検証し、障がい児専用にならないデザインとすることを徹底しました。また強い感覚刺激にも配慮をし、「色刺激の少ない淡い色を使用すること」「ネットなどの身体に食い込み痛いと感じる素材を使用しないこと」などの開発のルールづくりも行いました。結果、幼稚園、公園、商業施設など環境を問わず130基以上の遊具が設置され、この遊具の提案は障がい児の受け入れや対応方法に悩んでいた保育施設や行政の後押しにも繋がり始めています。


SAPIENCEは、人類のための知的遊具。円や曲線を三次元的に構成し水平な踊り場をなくすことで、遊びながら判断力を養い、挑戦する心を刺激する、難易度の高い鉄製遊具です。まるで自然の中で木登りや石渡りをするかのように感覚を研ぎ澄ませて、身体をダイナミックに使って遊ぶことができるので、子どもたちは夢中になって遊び続けます。
昨今、子どもが将来生きていく上で大切な力として非認知能力が注目されています。これは想像性、協調性、自己管理力、問題解決力など、数値化が難しい反面、大人になってから重要な役割を担う能力です。幼児期から非認知能力を育む上で大切とされているのが自然あそびですが、現代社会の子どもたちは自然に触れる機会が減少しています。そこで、私たちが普段暮らす平面的には都市にはない、複雑で有機的な刺激をもたらす自然あそびのように、飽きないデザインを心掛けました。遊具の検証現場に立ち合うと、子どもが検証中に飽きてしまい中断する、という状況が少なくありません。SAPIENCEでは長時間の検証でもずっと子どもたちが夢中になって遊んでおり、例えばロープネットの1箇所でも、子どもたち自身で考え、登る、くぐる、ぶら下がる等、様々な動きを試すような姿が見られます。一見すると大人には遊び方がわかりませんが、子どもたちは遊び方を肌で感じ取り、自ら遊び始めます。


「宮城大学デザインスタディセンター」 2024 GOOD DESIGN AWARDを受賞!

グッドデザインレクチャーも含む「宮城大学デザインスタディセンター」は、大学の枠組みを拡張し、新しい学びの場を創出する取り組みとして評価され、2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。


グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまで受賞件数50,000件以上に上り、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

開催概要

タイトル グッドデザインレクチャーvol.7「ジャクエツ 〜 未来は、あそびの中に。」
開催日時 2024年12月19日(木)14:30~17:40 (16:00~16:10休憩)
場所 宮城大学大和キャンパス交流棟2F PLUS ULTRA-
(981-3298 宮城県黒川郡大和町学苑1番地1)
交通アクセス
内容

講師それぞれのレクチャと、クロストークを実施します

参加費 無料
申込

イベント予約フォームに必要事項を入力してください。
※学内外どなたでもご参加いただけます。
※授業「編集・広告デザイン」「コンペティティブ設計論」の履修者は登録不要です。
※部分的なご参加でも歓迎いたします。

登録いただいた方には後日見逃し配信録画をお送りします。

主催 宮城大学デザインスタディセンター
協力 公益財団法人日本デザイン振興会
問合せ先

事務局企画入試課(広報担当)中木
メール:nakakito(a)myu.ac.jp
※メールの際は(a)を@に変えてご利用ください。

グッドデザインレクチャーとは

グッドデザインレクチャーは、グッドデザイン賞の受賞者が、受講者と直接対話をしながら未来の社会を考える実践的なデザインレクチャーです。宮城大学デザインスタディセンターが主催となり、グッドデザイン賞を手がける公益財団法人日本デザイン振興会の協力の下、価値創造デザイン学類にとどまらず、全学的な「デザイン思考」の一端として行っております。

グッドデザインレクチャーVol.1レポート
グッドデザインレクチャーvol.2レポート
グッドデザインレクチャーvol.3レポート
グッドデザインレクチャーvol.4レポート
グッドデザインレクチャーvol.5レポート
グッドデザインレクチャーvol.6レポート

宮城大学デザインスタディセンター

DSCは、宮城大学を中心として学生・地域の事業者・自治体職員等が集い、共に学び、共にプロジェクトを展開する共創的な教育研究プラットフォームです。多様なバックグラウンドを持つ参加者の交流を通じて、俯瞰的な視座や実践方法を獲得したり、地域資源をデザインの視点から探索してその価値を再評価・創造する活動を2021年から行なっています。主催するプログラムでは、様々な分野でイノベーションに携わるゲストを招き、講演、フィールドリサーチ、制作、プレゼンテーションなどの流れを通してその考え方や実践方法をプロジェクト形式で学んでいます。学内外の学生のみならず地域の企業やクリエイターも参加し、発展的な学修、新規事業創出、社内研修、地域文化振興、ポートフォリオの充実など、様々な目的に活用されています。

MYU Design Study Center STUDIO REPORT 2023-2024

宮城大学デザインスタディセンターの2023年度の活動をまとめた冊子です。2023年度は、DSCとアルプスアルパイン株式会社の共同研究の一環として企画・開発されたスタジオワークショップと、DSCの過去3年間の活動を総括する展示・シンポジウムを実施しました。

  • STUDIO 未来とともにある「テマヒマ」の暮らし:スタジオワークショップのテーマは「手を動かすこと」。イノベーションのトッププレーヤーのファシリテーションのもと、文化人類学(伝統)やテクノロジー・アート(現代)の専門家によるゲストトーク、地域の先進的な思想を訪ねるフィールドワークを交え、デザインの視点から未来の社会に向けてアクションを起こす姿勢を学びました。
  • EXHIBITION / SYMPOSIUM「デザインで東北から未来を想像する」:「デザイン」をキーワードとした体験展示・アーカイブ展示と、「デザイン研究教育とオープンイノベーション」をテーマとしたシンポジウムを開催。これまでのDSCの試みから導かれた、東北におけるデザインとの向き合い方におけるヒントが示されました。

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