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24.03.28

仙台市消防局(太白消防署)の防火・防災プロモーション#03、3/2「宮城大学×太白消防署 春の防火防災ラボ」を開催

宮城大学では、2020年度から研究推進・地域未来共創センターのコーディネーションにより、仙台市消防局(太白消防署)と連携した市民の防火・防災意識向上に向けたプロモーションデザインに取り組んでいます。今年度は看護学群・事業構想学群・食産業学群の3学群の学生・教員が、授業やゼミを通して協働し、消防・火災予防・防災に関わるそれぞれの専門分野を生かして活動を行いました。2024年3月2日、成果発表として、イオンスーパーセンター鈎取店にて春の火災予防運動企画「宮城大学×太白消防署 春の防火防災ラボ」を開催しました。たくさんのご来場ありがとうございました。

「救急救命」「災害時の備蓄食」「防火防災」をテーマに
看護・事業構想・食産業3学群の学生が制作した9つの作品を展示

学生たちは、今年度の8月から、消防署職員からのレクチャーや、消防署の施設見学などを交え、市民の意識向上に向けた展示内容を検討してきました。看護学群は「救急救命」に関するテーマ、食産業学群では「災害時の備蓄食」に関するテーマ、事業構想学群では「防火防災」をテーマとして、オンラインも活用し学群間で連携・融合しながら企画・制作を行い、3学群の学生が制作した9つの作品を展示、過去最大規模のイベントとなりました。

心肺蘇生をやってみよう! ぬいぐるみを使ったリズムゲームと、専用のシミュレーター人形で大人と子供が心肺蘇生の一連の行動を体験しながら学ぶ
カロリーシューティングゲーム・栄養素の面から見た防災食

様々な備蓄食の組み合わせで栄養バランスをどう整えるのか、栄養素を意識した備蓄について体験しながら考える

火事のもとはなんだろうな? モニターに映し出された室内の映像から、制限時間内に燃えそうな場所を見つけ出し、火災が起きた場合の通報体験を行う
「あのボタンを押そう!」火災報知器体験 火災報知器のレプリカとモニター映像を用いて、火災報知器の使用を体験しながら、火災発生時の適切な対応方法を学ぶ

HINOMOTO

画面上の部屋の中から火災原因になりそうな場所を見つけ、身近に潜む火災原因を知り、自身の生活環境を見直す機会をつくる

火災をさがそう!

家の模型を使って、ストーブや延長コードなど火災原因となりやすい場所を探しながら日常に潜んでいる火災の危険を知る
消火仙人による消火道場 実際の消火器から水に見立てたライトが点灯し、流れる音声の解説を聞きながら消火体験ができる
防災グッツを選んでね クイズに答えながら、様々な災害や防災の場面で使用する適切な防災グッツを選んでいくゲーム
救急クエスチョン 体験者が電話で119番通報を受け、聞いた情報をもとに救急時の対応に関する2択クイズに答えてくゲーム

いくつかの作品は、学群混成チームで取り組んでいます。例えば食産業学群と事業構想学群の学生による「カロリーシューティングゲーム・栄養素の面から見た防災食」は、イオンスーパーセンター鈎取店で実際に購入できる缶詰・レトルト食品などの備蓄品を扱いました。災害時に不足しがちな栄養素や、5大栄養素のバランスが取れるメニューの提案など、来場者が体験しながら学ぶ企画を発表しました。看護学群と事業構想学群の学生による「救急救命」は、ぬいぐるみを救護者に見立てて、救急救命の手順を学ぶ子供向けのリズムゲーム「心肺蘇生ゲーム」を制作、大人向けのシミュレーター人形と一緒に体験するコーナーを企画しました。

展示会には親子連れをはじめたくさんの方に来場いただき、展示会の各ブースでは、学生が来場者へ展示作品の説明を行いました。来場者からは、「防火防災について子供と楽しく学ぶことができた」「家に帰ったら備蓄品を見直してみたい」「心肺蘇生や119番などゲームを通して体験しながら学べるアイディアが面白かった」といった感想がありました。

開催概要

イベント名 「春の防火防災ラボ 宮城大学×太白消防署」
開催日時 2024年3月2日(土)10:00〜14:00
会場 イオンスーパーセンター鈎取店(仙台市太白区鈎取本町1-21-1)
内容 宮城大学の学生による消防・救急などをテーマにした体験型の展示作品や研究紹介などを通して、防火・防災について学ぶことができるイベントです。

仙台市消防局(太白消防署)とは

宮城県仙台市の消防部局として通常の消防業務を行うほか、仙台市消防音楽隊、消防航空隊、特別機動救助隊(スーパーレスキュー仙台)や、杜の都防災Web、消防署の公式Facebookなど防火・防災の観点だけでなく、総合的に消防署の意義や機能を社会に広く伝達する活動を行っています。 

感性情報デザイン演習Ⅱとは

感性情報デザイン演習Ⅱは、価値創造デザイン学類の2年生がコンピュータと物理世界を繋げるフィジカルメディアの基礎的な知識と技術を学び、物理世界における情報環境の創出ができる技能を修得し、後半にそれらの技能を応用し、具体的な問題解決のためのインタラクティブメディアの制作を実践的に行う演習科目です。

指導教員・協力教員プロフィール

情報システムの設計、構築、試験、運用、技術翻訳を専門分野として、狭い意味のメディアやデザインにとらわれず、様々な情報システムをメディアとしてモデリングし、それを設計して実装して検証することに挑戦しています。

宮城県伊具郡丸森町出身、看護学群の中では、成人看護学の分野を担当しています。ICTを活用した看護介入方法の実用化をテーマに、地域から臨床現場まで幅広いフィールドで研究活動に取り組んでいます。また、日本災害看護学会「まちの減災ナース指導者」として、地域の防災・減災に取り組める看護師や看護学生の育成に力を入れて活動しています。

心電図から自律神経活動を評価する方法を用いて、看護介入方法の効果について研究しています。とくに、安静時の副交感神経活動の大きさについて着目し、健康増進や症状緩和などにつながる看護介入方法の開発と実証に関する研究に取り組んでいます。

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