新着情報
26.03.26
12/23宮城県主催の「持続可能な食べ物の未来に向けた交流会」に食産業学群の学生が登壇しました!
食産業学群の学生グループが、宮城県農政部主催「持続可能な食べ物の未来に向けた交流会」(2025年12月23日開催)に登壇しました。当日は取り組み内容の発表とディスカッションに加え、学生が企画した環境負荷低減の野菜加工品の試食・展示も行いました。

開催概要
| 名称 | 持続可能な食べ物の未来に向けた交流会 in MIYAGI |
| 日時 | 2025年12月23日(火)13:30~15:30 |
| 場所 | 仙台市中小企業活性化センター セミナールーム 2A・B(AER6階) |
| 主催 | 宮城県 |
| 参加者 | 消費者・生産者・流通事業者・大学・行政機関など約50名 |
交流会の目的と登壇の背景
宮城県は2023年3月、農林水産業の生産力向上と環境負荷低減を両立する「宮城県みどりの食料システム戦略推進ビジョン」を策定しました。この交流会は、環境に配慮した農産物の生産・流通・販売に関する事例を広く共有し、消費者の理解促進と取り組みの普及を図ることを目的に開催されました。
学生グループは、農林水産省が主催する「第1回みどり戦略学生チャレンジ」において東北農政局長賞を受賞しました。この受賞の対象となった取り組みは、大学カフェテリアから出た食品残渣を堆肥化し、その堆肥でタマネギを栽培、最終的に収穫したタマネギを大学カフェテリアのメニューとして提供するという「小さな食循環」を実践したものです。
今回の発表は、環境負荷低減農作物に関する一連の学生の取り組みを農業者をはじめとする関係者に広く知っていただくため、宮城県から登壇の依頼を受け実現しました。





学生の発表内容:食品残渣由来肥料を使ったタマネギの環境負荷低減栽培
学生グループは、イオンワンパーセントクラブと宮城大学の産学連携のもと小学生への農業体験を提供する「MYUチアーズ農園」の活動の中で、環境に配慮した農産物の栽培から加工品の企画開発までを自ら発案・実践してきました。
取組内容の発表を行った学生代表の田中 慶裕さんは、「自分達の取り組みがどう見られているのかを知るよい機会となった。質疑応答などから、農作業を一緒にした子どもたちの様子についてのお話に特に興味を持っていただけたように思う。加えて学生みな他の取り組みを知りとてもよい刺激を受けることができた。」、また、間 あおいさんは、「学生を中心に行ってきたこれまでの活動の成果を、学生のみならず農業に関わる多くの方々にも知っていただきフィードバックをいただけたことは非常に貴重な経験となりました。今後も学生ならではの視点を活かして、これからの農業や環境に貢献できる活動をしていきたいと思います。」とコメントしました。また、取組全体の指導に当たっている食産業学群の作田 竜一 教授は、「自分たちで考えて取り組んできたことが宮城県の農業と環境を考える部署から注目をいただき、一般の来場者の皆様からも評価いただいたことは参加した学生の大きな励みになったのではないか。自信を持って更なるチャレンジに繋げて欲しい。」とコメントしました。


「小さな食循環」の取り組みの流れ
- 大学カフェテリアや障がい者就労支援施設「ポッケの森」へ趣旨を説明・協力を依頼
- ポッケの森の生ごみ処理機を活用し、カフェテリアの食品残渣から堆肥を製造
- 有機質肥料で不足成分を補い、学内の落ち葉やもみ殻も活用しながら化学肥料に頼らない土壌を整備
- 宮城大学坪沼農場(0.3a)でタマネギを栽培(2024年10月~2025年6月)→42kgを収穫
- 収穫したタマネギを食材に、宮城農業高等学校の生徒と協働でミネストローネセットを考案し、大学カフェテリアで提供(計5日間・約200食、販売開始10分で完売)
「みえるらべる」星3つの獲得
農林水産省のガイドラインに基づく「みえるらべる」は、農産物の温室効果ガス削減への貢献や生物多様性の保全に関する農業者の取り組みを星の数で表示するラベルです。
「温室効果ガス(GHG)削減貢献率5%以上」という目標(星1つ)に対して、「小さな食循環」の取り組みでは「農地面積10aあたり83.4%削減、農産物10kgあたり38.2%削減」という結果となり、目標を大幅に上回る最高評価の星3つを獲得しました。
学生が企画した「みえるらべる」星3つの加工品の展示・試食
環境負荷低減栽培で収穫した農産物を使って学生が開発した加工品2点の展示・試食も実施しました。
① オニオン・サレ(ドライたまねぎの焼き菓子)
学生と施設担当の栄養士が相談しながら企画・開発したたまねぎ菓子です。収穫したタマネギを宮城農業高等学校で乾燥処理し、障害者就労継続支援B型事務所「ポッケの森」の製菓担当と学生で企画した農福連携のお菓子です。


② にんじんドレッシング
坪沼農場で環境負荷低減栽培で収穫したにんじんを大学内の食品加工所で加工し、ニンジンたっぷりのドレッシングを試作しました。今後の商品化に向けて来場者に試食をしていただきました。


指導教員プロフィール
・食産業政策研究室 作田 竜一:食産業学群 教授
食の安全政策のみならず、現代社会の幅広い課題を「食と農」、「地域」の幅広い観点から政策課題として捉え、講義や調査研究、社会への発信を行っています。また、食と農がそもそも有する持続可能性に特に着目し、SDGs(持続可能な開発目標)が目指す世界の実現への貢献も研究対象としています。

<関連>
- 【食産業学群×人来田】人来田学区連合町内会と高齢者の地域活動を食育から促進する取り組みを実施(令和7年度)
- 人来田学区連合町内会と高齢者の共食を推進するイベント「お茶っこのみを推進する会」
- 食産学生たちが地域の子どもたちのアイデアを活かした新たなスイーツ作りをサポート
- 人来田学区連合町内会と公立大学法人宮城大学との連携協力に関する協定締結
- 人来田地区の高齢者を対象に「共食」をテーマとした稲刈りイベント
- ミニポッケ祭で地域のつながりに貢献する新たなスイーツを開発・販売
- 仙台南ニュータウン町内会・萩の台町内会でスマホ体験会
- みやぎ生協「農福マルシェ」で分身ロボットOriHimeと農福連携の普及・啓発活動
- 仙台三越で分身ロボットOriHimeを用いたICT在宅農福連携モデル実証実験
- 食産業政策研究室×みやぎ生協、買い物弱者対策に「小型移動店舗」人来田地区で
- 「買い物弱者」対策として人来田地区で買い物バス運行実験を行いました
- 仙台三越で分身ロボットOriHimeを用いたICT在宅農福連携モデル実証実験を行いました
- 食品ロス削減政策に直接コミットする!/学生が「私の食品ロス削減スローガン&フォトコンテスト」部門で入選/食産業政策論
- ICT在宅農福連携モデル実証実験を開始/〈農業の人材確保〉と〈重度身体障害者の就労〉
- 人来田中学校で「食育」の授業を実施/食産業政策研究室
- 【研究室紹介】フードマネジメント学類の研究室を訪ねてみました
- 食べ物の安全の常識!―科学で分かってきた食べ物の安全のリ・ク・ツ―
- 食産業学群公開講座「SDGsセミナー」を開催しました
- 太白キャンパス周辺の人来田地区で「食」と「地域の暮らし」に関する調査と情報提供

