新着情報
21.11.24
10/20 CP実践論を学ぶ学生たちが七ヶ浜町の現地フィールドワークを実施しました/コミュニティ・プランナープログラム
宮城大学では、地域が抱える多様な課題の解決や、コミュニティづくりに貢献できる「コミュニティ・プランナー(CP)」の育成に取り組んでいます。2年生を対象とした科目「コミュニティ・プランナー実践論」では、実践者・専門家の講義や現地フィールドワークによる調査に基づくプロジェクト計画書作成を行うなど、コミュニティ・プランナーの知識、理解を深めます。
震災復興を経た七ヶ浜町をフィールドに、
海と人をつなぎ「100年後の七ヶ浜を考える」視点を学ぶ
今年度の講義では、七ヶ浜町菖蒲田浜ビーチで現地フィールドワークを実施しました。菖蒲田浜ビーチでは、東日本大震災から10年が経過し、持続可能な開発目標(SDGs)にも通じる新たな取り組みが生まれています。フィールドワークでは、七ヶ浜町観光協会の副会長であり、菖蒲田浜のカフェ・SEASAW ArtCafeBarのオーナーでもある久保田氏によるレクチャーを実施。その中で、七ヶ浜町の歴史や、震災後の復興状況、地域住民とのワークショップで検討した「100年後の七ヶ浜」のコンセプトや、菖蒲田浜での音楽フェスの開催などが紹介されました。
震災を契機に、海と人との関係性の再構築をいかに果たしていけるか、という問題提起は、コミュニティ・プランナーにとって災害等による地域の危機への対応をきっかけに地域と世界をつなぐ普遍的な課題を見出すものとして、とても重要な視点です。
海の豊かさを守ることがSDGsと深くつながる
「いつでもビーチクリーン」を体験
また、久保田氏は、宮城県内の沿岸部各地でビーチクリーン活動に取り組む団体等で構成される「みやぎ海岸美化協議会」の会長も務めています。東北でさかんに行われている牡蠣養殖に使用されるパイプや、マイクロプラスチックが海流に乗って世界中に拡散し、半永久的に自然界に残ることが社会問題になっていること、海の豊かさを守ることがSDGsと深くつながっていることについて紹介されました。特に、菖蒲田浜ではビーチに来た方々が気軽にビーチクリーンを行うことができる「いつでもビーチクリーン」という取り組みを展開しており、学生たちは実際にビーチクリーン活動を体験しました。
グループに分かれての振り返り・発表では「『社会に変化を起こす』という熱意・決意が人を動かす一因となることや、関わる人や資源の循環を促す参画しやすい仕組みづくりの重要性を知ることができた」といった意見や「海や海岸はきれいに見えても小さなごみが無数にあることや、自分たちの暮らしにおける利便性が漂流物という形で現れていることについて驚いた」といった意見があり、震災復興を経て、海との関係性を改めて考える事業を学ぶ機会になりました。
今後も、フィールド調査や企画検討、実践者による講義を通して、プロジェクトマネジメントの一連のプロセスを学んでいきます。
コミュニティ・プランナープログラムとは
地域の歴史・文化・資源を活かしたコミュニティづくりや、 地域の人びとと共に課題解決ができる人材の育成を目指す新しい教育プログラムです。このプログラムでは、 地域コミュニティの現場に触れ、 自らの目で見て・聞いて・体験し、 学習することで、 地域の人びとと共に考えながら、 地域本来の良さを活かした、 これからのコミュニティづくりの提案を行える技能の習得を目指しています。
コミュニティ・プランナープログラム
※参考
- 蔵王産業まつりで学生たちが梨のフルーツサンドを販売 (2022年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが柴田町で成果発表を行いました (2022年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが柴田町の現地フィールドワークを実施しました (2022年度)
- 「村田町まちあるきマップ」を村田町役場と株式会社まちづくり村田に贈呈 (2022年度)
- 『名取市みちのく潮風トレイルGuide Map』を名取トレイルセンターに贈呈 (2022年度)
- 「仙台若者アワード2021」で優秀賞を受賞 (2021年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが七ヶ浜町の現地フィールドワークを実施しました (2021年度)
- みちのく潮風トレイル・名取市区間でモニターツアーを実施 (2021年度)
- 仙台南ニュータウン町内会・萩の台町内会でスマホ体験会を開催 (2021年度)
- 栗駒山麓ジオパークとこども向けに地元の魅力を体感する写真撮影イベント (2021年度)
- 「とみやど」で5者協働による「未来博 in TOMIYA」を開催 (2021年度)
- 大崎市道の駅おおさき運営検討委員会で「ふるかわRIDE」の活動報告 (2020年度)
- 坪沼栽培指導型市民農園のPR動画・坪沼野菜の料理レシピカードを制作・発表 (2020年度)
- ふうどばんく東北AGAINと連携し「みんなのマルシェin BRANCH仙台」に出展 (2020年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが白石市の現地フィールドワークを実施しました (2020年度)
- 道の駅おおさきでレンタサイクルとSNSを活用した「ふるかわRIDE」を実施 (2020年度)
- 根白石おもしろ市で学生たちが子ども向けワークショップを実施 (2020年度)
- 石巻市牡鹿地区でフィールドワークを実施しました (2019年度)
- 兵庫県立大学との合同発表会を実施しました (2019年度)
- Reborn-Art Festivalとの協創プロジェクトを石巻市荻浜で実施 (2019年度)
- 「コミュニティ・プランナー実践論」協働地区に学生たちが成果発表を行いました (2019年度)
- 宮城県美里町をフィールドに 地域課題を実践的に解決する 学修プログラムを実施 (2018年度)