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23.01.06

12/14 CP実践論を学ぶ学生たちが成果発表を行いました/コミュニティ・プランナープログラム

宮城大学では、地域が抱える多様な課題の解決や、コミュニティづくりに貢献できる「コミュニティ・プランナー(CP)」の育成に取り組んでいます。2年生を対象とした今年度の「コミュニティ・プランナー実践論」では、柴田町船岡地区をフィールドとして「歴史や文化など地域が持つ資源を活用したコミュニティ形成」を実現するプロジェクトをグループごとに検討し、12月14日、柴田町の関係者に対し成果発表を行いました。
※前回記事:11/16、CP実践論を学ぶ学生たちが柴田町の現地フィールドワークを実施

柴田町船岡地区の地域資源や魅力をとらえながら、生活者の視点からの現状の課題を分析
住民参加イベントなど、9つのグループが提案を実施

柴田町は都市再生整備計画の中で「多様な人が出合い交流する、緑豊かで歩いて楽しいガーデンシティを作る」という目標を掲げ、「花のまち」をテーマにしたまちづくりを推進しており、新しい計画でも市民参加型によるコミュニティガーデンの充実や観光資源化のための各所のハード整備が行われています。また、計画の中では「コミュニティガーデン」や「コミュニティツーリズム」による関係人口の創出も掲げられており、地域住民がこうした事業に主体的に取り組んでいくための仕組みづくりも重要になってくるといえます。

成果発表では、これまでの調査や11月に実施したフィールドワークを通して、城下町としての歴史、柴田町が力を入れている花のある環境、歩いて回れる範囲にさまざまな要素が散りばめられているまち並み、現在の図書館の特徴的な取り組み等、船岡地区の地域資源やその魅力をとらえながら、生活者の視点からの現状の課題を分析し、以下の提案を行いました。

  • 「推し」をきっかけにしたサードプレイスの創出
  • パブリックスペースの住民参加型運営
  • ガーデンコンテストによる交流の場づくり
  • 地域住民が支えるウォークラリーの開催
  • 花植えをきっかけとした関係人口の創出
  • 「本を貸さない図書館」利用を通した他者からの共感の視覚化
  • 季節を問わず花を楽しむための仕掛けづくり
  • コスプレイベントを通した地域資源の再価値化
  • 歴史資源に着目したゲーム性のある親子まち歩き

発表では、観光客でにぎわう桜の季節だけでなく、一年中さまざまな花との出会いを楽しむ工夫や、地元住民が参加することで観光資源の創出に寄与していくプログラムが提案され、事前調査で得た情報だけでなく、フィールドワークによって実際に現地を見て歩いたり、地元の方にヒアリングした成果が反映されていました。柴田町長の滝口茂氏から「短期間でよくここまで仕上げてくださった、いくつかの具体的なプロジェクトについて、ぜひ実現に向けて町としても検討してみたい。学生たちが座学だけでなく、地域という現場で実践的に学んでいることについて高く評価するとともに、こうした取り組みを重ねて、ぜひ地域の中で活躍する人材に育っていただきたい」とエールをいただきました。また、川上学長からは「地域にあるモノを活かした『コトづくり』の提案が素晴らしかった。この『コトづくり』を実社会で実現できるよう、ぜひ知識と技術をしっかりと身に着けていってほしい」と講評がありました。

参加した学生たちは「歩きながら、たくさんの魅力に気づくことができた」「暮らしている方々の雰囲気もわかって、プロジェクトを考える上でとても参考になった」「みんなで一緒に意見を出し合いながら取り組むことができて良かった」「ゼロから考えることの大変さを知った」「グループワークでの役割分担の重要性を認識できた」等、フィールドワークやグループワークでの企画立案を通した学びと気づきが得られたようでした。

コミュニティ・プランナープログラムとは

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