• ホーム >
  • 学群・大学院等 >
  • 新着情報 >
  • 10/30利府町「宮城県県民の森」で親子向け自然観察ウォークラリーを開催しました/コミュニティ・プランナープログラム

新着情報

23.02.03

10/30利府町「宮城県県民の森」で親子向け自然観察ウォークラリーを開催しました/コミュニティ・プランナープログラム

宮城大学では,地域が抱える多様な課題の解決や,コミュニティづくりに貢献できる「コミュニティ・プランナー(CP)」の育成に取り組んでいます。10月30日,「CPフィールドワーク演習」を履修する学生4名が宮城県森林インストラクター協会と連携し,宮城県県民の森(以下,県民の森)を散策する自然観察ウォークラリー「利府レッシュ―自然と共に学ぶ郷土愛-」を開催しました。

利府町の子育て世代が楽しめる自然観察型のウォークラリーを学生チームで企画

学生たちは,利府町のフィールドワークを重ねる中で県民の森に着目しました。県民の森は昭和44年に開園,仙台市・富谷市・利府町の2市1町にまたがる広い森を有しており,総延長30㎞の遊歩道・フィールドアスレチック・展望施設などがあります。利府町は子育て世代が多い特徴があります。県民に長く愛されてきた自然公園ですが,こどもの散策には高低差が激しく,既存の散策用マップもこどもが理解するには少々難しいつくりとなっていて,小さなこどもを持つ親子世帯の利用には少々ハードルが高いことが課題であると考えられました。そこで学生たちは,宮城県森林インストラクター協会に課題を共有しアドバイスを受けながら,こどもたちが森の中を散策しながら記述式のオリジナルマップを作成する自然観察型のウォークラリーを企画・提案を行いました。

マップを見て歩くのではなく,マップを作るために歩く
地元の小学生が県民の森で自然の魅力をより体感できるプログラムに

ウォークラリー当日の10月30日は晴天に恵まれ,散策日和となりました。地元の小学生とその保護者,宮城県森林インストラクター協会のメンバーとともに,約2時間の散策を開始。参加者は,インストラクターの解説を聞いて,気づいたり考えたりしたことをマップに自分の言葉で書き込むとともに,クイズ形式で散策中の解説や体験を確認し,自然の魅力に対する理解を深めました。マップを見て歩くのではなく,マップを作るために歩くことによって,参加したこどもたちが植物を興味深く観察し,立ち止まって確認しあう意欲的な姿が見られました。

アンケートでは「クイズが楽しかった」「知らないことが知れて良かった」「いつも見ていた草が,実は漢方であることや,実は食べられるということを知って勉強になった」「専門的な知見を得ながら散策できて,こどもとともに理解を深めることができた」といった感想が寄せられました。ただ歩くだけでなく,目の前に広がる自然をより楽しんでもらうことで,自然の魅力を自ら見つけ出し,身近にある地域資源を再認識するきっかけとなったのではないでしょうか。
当企画の実践を通して,学生たちは,地域にある資源を見つめ直し共有する機会を設けることで,世代を問わず様々な気づきを得られることを学びました。また,専門知を有するステークホルダーとの適切な連携によって,企画を大きく前進させることができることを学びました。※演習の実施にあたって,特定非営利活動法人宮城県森林インストラクター協会,および宮城県環境生活部自然保護課の皆様の多大なるご協力に御礼申し上げます。

このプロジェクトは,全学共通の3年次科目「コミュニティ・プランナーフィールドワーク演習」を履修した学生が実施したものです。今年度は,大和キャンパス4チーム,太白キャンパス1チームに分かれて,宮城県内各地をフィールドに活動しています。今後も現地調査・企画実施を通して,地域と共にプロジェクトに取り組み,実践的な学びを深めていきます。

コミュニティ・プランナープログラムとは

TOP