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24.11.26
10/30CP実践論を学ぶ学生たちが栗原市一迫地区での現地フィールドワークを実施しました/コミュニティ・プランナープログラム
宮城大学では、地域が抱える多様な課題の解決や、コミュニティづくりに貢献できる「コミュニティ・プランナー(CP)」の育成に取り組んでいます。2年生を対象とした科目「コミュニティ・プランナー実践論(事業構想学群)」では、実践者・専門家の講義や現地フィールドワークによる調査に基づくプロジェクト計画書作成を行うなど、コミュニティ・プランナーの知識、理解を深めます。今年度の講義では、栗原市一迫地区で2020年まで30年間にわたり運営されてきた「南くりこま高原一迫ゆり園」跡地の再生を題材に、企画立案のプロセスを学びます。10月30日に一迫地区でのフィールドワークを実施しましたのでお知らせいたします。
2020年に閉園した「南くりこま高原一迫ゆり園」を事例に、遊休地の再生を考える
栗原市一迫地区にある「南くりこま高原一迫ゆり園」は、観光でのまちおこしを目指して1991年に開園、園内には約200種類のユリが咲きほこり、多い年は3万人の観光客でにぎわいました。しかし、一迫ゆり園を運営していた「町おこしユリの会」メンバーの高齢化や、コロナ禍による球根の輸入が困難になったことで2020年に閉園し、30,000㎡あった跡地は現在、遊休地となっています。本科目では、遊休地の利活用プロジェクトとして、学生たちが10のグループに分かれ、一迫ゆり園跡地の活用方法を検討していきます。
南くりこま高原一迫ゆり園の運営と観光活動への想いに触れる
学生たちは、町おこしユリの会の会長を務めた黒澤氏の案内のもと、園内を歩き、現在の様子を見学。丘陵地の起伏を活かした園内には、円を描くように植栽した「ユリのサークル」があったこと、開園期間の週末には多くの観光バスで駐車場が埋まったことなど、開園時の様子が紹介されました。一迫ゆり園は、地域の野山にヤマユリが自生していたことから、ユリをテーマにした町づくりを目指しており、ユリの管理作業による地域住民の雇用創出や、宿泊・日帰りツアーの誘致、「球根オーナー制度」などが展開されていたそうです。
また、一迫総合支所の大内氏からは、一迫地区の人口等の基礎情報や、ウェブ・SNSを活用したPRの現状について説明を受けました。学生たちは、一迫ゆり園跡地を実際に歩くことで面積の広さを実感し、黒澤氏・大内氏の説明から開園時の様子や、地域住民の想いを学ぶ機会となりました。今後も、フィールド調査や企画検討、実践者による講義を通して、プロジェクトマネジメントの一連のプロセスを学んでいきます。
コミュニティ・プランナープログラムとは
地域の歴史・文化・資源を活かしたコミュニティづくりや、地域の人びとと共に課題解決ができる人材の育成を目指す新しい教育プログラムです。このプログラムでは、地域コミュニティの現場に触れ、自らの目で見て・聞いて・体験し、学習することで、地域の人びとと共に考えながら、地域本来の良さを活かした、これからのコミュニティづくりの提案を行える技能の習得を目指しています。
コミュニティ・プランナープログラム
※参考
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- しばた曼珠沙華まつりで「花言葉コレクトラリー」(2024年度)
- 塩竈市浦戸諸島の魅力を伝える冊子「ぽかぽか浦戸」を学生たちが制作・発行(2023年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが宮城県南地域での現地フィールドワーク(2023年度)
- 仙台市泉区将監西集会所で「スマイルプラザにあつまろう with 宮城大学」を実施 (2023年度)
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