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25.12.24
食産業学群の学生がガイドブック『宮城大学生考案!今、訪れたい秋保』を制作、大学祭にて「秋保産そば屋」を出店しました/地域連携実践教育プログラム
宮城大学では、地域が抱える多様な課題の解決や、コミュニティづくりに貢献できる人材として「コミュニティ・プランナー」の育成に取り組んでいます。今回食産業学群に所属し、コミュニティ・プランナーフィールドワーク演習を履修している学生が、仙台市太白区秋保町をフィールドに活動し、ガイドブック『宮城大学生考案!今、訪れたい秋保』を制作し、宮城大学の大学祭にて「秋保産そば屋」を出店しましたのでお知らせします。

地域の魅力を伝えるにはどうしたら良いか?
飲食店への取材を行い、地域の人たちの想いが詰まったガイドブックを制作
食産業学群3年の齋藤みゆさん、齋藤利帆さん、島貫真衣さん、細山敬真さんは、2年次に受講したCP実践論で発見した秋保の魅力を一人でも多くの人に伝えたいという想いから、ガイドブックの制作を企画立案し、取材・撮影から編集まで行いました。

仙台市太白区秋保町は、湯元・境野・長袋・馬場の4つの地区から成り立っています。近年、観光地として人気の秋保では、温泉街のある湯元地区をメインに、その周辺にある観光スポットを紹介する様々なガイドブックが設置されていました。どうすれば自分たちのオリジナリティを付与できるのか検討を重ねた結果、湯元地区だけではなく、若い世代の交流人口の拡大が課題となっている馬場地区、長袋地区、境野地区も対象に、食産業学群という特徴を生かした「食」をメインとしたガイドブックを制作することを立案しました。
完成したガイドブックは「実際に訪れてみて良かったスポット/秋保全体マップ/飲食店紹介・店主INTERVIEW/宮城大学生が選ぶおすすめの秋保みやげ&交通アクセス/イベント情報/クーポン券」といった内容で構成。
特に、学生達が自ら現地に出向き取材を重ねた「秋保おすすめの飲食店へのインタビュー記事」では、「秋保でお店を開こうと思ったきっかけ/おすすめのメニュー/店のこだわり/これからやってみたいこと/店主さんが考える秋保の魅力/ガイドブックを手に取った人に伝えたいメッセージ」を掲載し、現地の人の想いを読者に伝えるための工夫を施すとともに、最終ページには紹介した店舗を利用する際にお得なクーポン券をつけるというアイディアを盛り込み、ガイドブックを片手に秋保観光を楽しめる1冊となりました。
大学祭にて秋保産食材を使った「そば屋」を出店
そばの購入者に「ガイドブック」を配布
完成したガイドブックは、ただ設置して自由に持ち帰ってもらう方法ではなく、宮城大学生やその家族、周辺地域の人が一同に集う宮城大学の大学祭にて配布することを考案。その際に、秋保境野産のそばとネギを使った「かけそば」を創作・提供し、かけそばの購入者に対面で、秋保の魅力を紹介しながらガイドブックを手渡しすることにこだわりました。準備した197食の「かけそば」はすべて完売。学生達は、秋保の魅力を「ガイドブックの制作」と「秋保産そば屋の出店」を通じて発信し、秋保へ訪れる関係人口の創出に貢献しました。2026年1月31日まで使えるお得な割引クーポン券がついています。秋保観光の際に、ぜひご活用ください。
宮城大学食産業学群CP(秋保PR)Instagram

齋藤みゆさんのコメント
大学祭までにガイドブックを完成させなければならず、スケジュールがかなりタイトで大変でした。4人ということもあり、全員の予定を合わせるのも難しかったですが、4人だったからこそ、力を合わせて互いを補い合い、無事に企画を成功させることができたのだと思います。また、私たちに至らない点があったにもかかわらず、ご協力いただいた皆さんは温かく受け入れてくださり、秋保の方々の人の温かさを改めて実感しました。この経験から、たとえ不完全であったとしても、誠実に向き合えば相手は応えてくれるという学びを得ました。
齋藤利帆さんのコメント
最初の頃は、ただ漠然と誰かの役に立ちたいという気持ちだけがありました。そのためには何をしなければいけないのか、自分たちができることはあるかを探し出すところから始まりました。活動中も方向性や先の見えない不安はたくさんありました。しかし、最終的に完成したものを多くの方に褒めていただき、感謝された際は何にも変え難い達成感を味わいました。地域課題解決のために主体的に取り組むことの重要性を学びました。
島貫真衣さんのコメント
若者不足という課題を解決するため、秋保の“食”に焦点を当てたガイドブックを制作しました。地域の方々と協力しながら進める中で、締め切り管理や修正遅れなど困難もありましたが、大学祭で配布した際には’秋保に行ってみたい’という声をいただき、広報効果を実感しました。異なる立場の人と関わることで、相手視点で考える重要性を学び、大きな成長につながったと感じています。
細山敬真さんのコメント
秋保ガイドブック制作を通して、たくさんの秋保の方々と直接関わり、その温かさを感じることができました。取材や企画にも快く協力していただき、人の魅力が地域の魅力につながっていると実感しました。今回の活動を通して、秋保の良さを少しでも多くの人に伝えられたことが嬉しいです。

今回の演習では、自ら考案した計画を地域の様々なステークホルダーと実現する一連のプロセスを経験する機会となりました。※演習の実施にあたり、さかいの地区創生会、秋保・里センター、公益財団法人仙台観光国際協会、各飲食店の皆様の多大なるご協力に御礼申し上げます。

コミュニティ・プランナープログラムとは
地域の歴史・文化・資源を活かしたコミュニティづくりや、地域の人びとと共に課題解決ができる人材の育成を目指す新しい教育プログラムです。このプログラムでは、地域コミュニティの現場に触れ、自らの目で見て・聞いて・体験し、学習することで、地域の人びとと共に考えながら、地域本来の良さを活かした、これからのコミュニティづくりの提案を行える技能の習得を目指しています。
コミュニティ・プランナープログラム
※参考
- 写真を通して七ヶ浜町の魅力を共有する「パシャリ!七ヶ浜」(2024年度)
- しばた曼珠沙華まつりで「花言葉コレクトラリー」(2024年度)
- 塩竈市浦戸諸島の魅力を伝える冊子「ぽかぽか浦戸」を学生たちが制作・発行(2023年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが宮城県南地域での現地フィールドワーク(2023年度)
- 仙台市泉区将監西集会所で「スマイルプラザにあつまろう with 宮城大学」を実施 (2023年度)
- まつの市で学生たちが子ども向けの防災すごろくゲームを企画実施 (2023年度)
- 秋保町境野地区で「秋保境野の魅力たっぷり堪能ツアー」(2023年度)
- 蔵王産業まつりで学生たちが梨のフルーツサンドを販売 (2022年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが柴田町で成果発表を行いました (2022年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが柴田町の現地フィールドワークを実施しました (2022年度)
- 「村田町まちあるきマップ」を村田町役場と株式会社まちづくり村田に贈呈 (2022年度)
- 『名取市みちのく潮風トレイルGuide Map』を名取トレイルセンターに贈呈 (2022年度)
- 「仙台若者アワード2021」で優秀賞を受賞 (2021年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが七ヶ浜町の現地フィールドワークを実施しました (2021年度)
- みちのく潮風トレイル・名取市区間でモニターツアーを実施 (2021年度)
- 仙台南ニュータウン町内会・萩の台町内会でスマホ体験会を開催 (2021年度)
- 栗駒山麓ジオパークとこども向けに地元の魅力を体感する写真撮影イベント (2021年度)
- 「とみやど」で5者協働による「未来博 in TOMIYA」を開催 (2021年度)
- 大崎市道の駅おおさき運営検討委員会で「ふるかわRIDE」の活動報告 (2020年度)
- 坪沼栽培指導型市民農園のPR動画・坪沼野菜の料理レシピカードを制作・発表 (2020年度)
- ふうどばんく東北AGAINと連携し「みんなのマルシェin BRANCH仙台」に出展 (2020年度)
- CP実践論を学ぶ学生たちが白石市の現地フィールドワークを実施しました (2020年度)
- 道の駅おおさきでレンタサイクルとSNSを活用した「ふるかわRIDE」を実施 (2020年度)
- 根白石おもしろ市で学生たちが子ども向けワークショップを実施 (2020年度)
- 石巻市牡鹿地区でフィールドワークを実施しました (2019年度)
- 兵庫県立大学との合同発表会を実施しました (2019年度)
- Reborn-Art Festivalとの協創プロジェクトを石巻市荻浜で実施 (2019年度)
- 「コミュニティ・プランナー実践論」協働地区に学生たちが成果発表を行いました (2019年度)
- 宮城県美里町をフィールドに 地域課題を実践的に解決する 学修プログラムを実施 (2018年度)





