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新着情報

23.12.08

11/16仙台市太白区長町南児童館で学生たちが防災に関するプログラムを企画・実施/コミュニティ・プランナープログラム

宮城大学では、地域が抱える多様な課題の解決や、コミュニティづくりに貢献できる人材として「コミュニティ・プランナー」の育成に取り組んでいます。3年生を対象としたコミュニティ・プランナーフィールドワーク演習に参加する学生たちが、太白区の長町南児童館にて、11月16日に防災に関するプログラムを企画・実施しました。

震災を経験していない世代が災害について考える機会をつくる

長町南地区は長町―利府断層に近接する地域です。学生たちは東日本大震災を経験していない世代に対して、災害の恐ろしさや防災の重要性を伝えることを目的としてプロジェクトを検討してきました。これまで、防災教育の事例調査のほか、長町南児童館の職員の方との意見交換、児童館を利用する子どもたちとのコミュニケーションを経て、プログラムのブラッシュアップを行ってきました。その結果として、防災に関するクイズ、災害対応のジレンマがカードゲーム化された「クロスロード」、災害時に役立つ新聞紙でのスリッパづくりの3つをコンテンツとするプログラムを実施しました。

防災に関するクイズは、災害時の適切な行動を問う問題を出題しました。具体的には、「洪水の際には、スニーカーと長靴のどちらが良いか?」、「地震が起きた後、揺れが収まったら窓やドアは開けておくべきか、閉めておくべきか?」といった問題を取り上げました。

「クロスロード」はカードゲーム式の防災教材です。阪神・淡路大震災時に災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに作成された既存の教材で、判断に迷う二択のいずれかの選択を迫られる、災害時のジレンマが題材となっています。今回の企画では、既存の設問も参考にしながら、「避難所にペットを連れて行くかどうか?」など、児童たちでもイメージしやすい身近な題材を取り上げました。クイズ、クロスロードともに、子どもたちに正解やより良いと考える回答を選ばせるだけでなく、そのように考えた理由も合わせて発表してもらいました。また、児童館の職員の方々の協力も得ながら、工具が不要で、災害時に活用できる新聞紙スリッパの作成も行いました。

地域でのプロジェクトの実践に至る一連のプロセスを経験し、地域の様々なステークホルダーとの関係の構築やプロジェクトの進め方について、多くの学びや気づきを得る機会となりました。

今回の演習は、全学共通の3年次科目「コミュニティ・プランナーフィールドワーク演習」を履修した学生が実施したプロジェクトです。今年度は、大和キャンパス6チーム、太白キャンパス1チームに分かれて、宮城県内各地をフィールドに活動しています。今後も現地調査・企画実施を通して、地域と共にプロジェクトに取り組み、実践的な学びを深めていきます。※演習の実施にあたってご協力いただいた長町南児童館の職員の皆様に御礼申し上げます。

コミュニティ・プランナープログラムとは

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