Keyword
公衆衛生看護学,地域看護学,保健師,地域包括ケア,地域共生社会,政策形成,認知症政策
健康な地域づくりと保健師の人材育成
研究内容・実践活動
日本人の平均寿命は男女ともに80歳を数え,例年,前年を更新する伸びを示しています。「2007年に日本で生まれた子どもは,107歳まで生きる確率が50%」とする研究報告もあるなど,人生100年時代が現実味を帯びてきています。
「百年の人生」が,幸福で自分らしくあるために「健康」は大切な要素です。近年,社会や地域特性と個人の健康とには密接な関係があることが,最新の研究で次々と明らかになっています。
その一人ひとりの健康への支援はもとより,地域全体を捉えて地域の健康課題解決に,地域の人々と共に取り組むのが保健師です。
これまで私は保健医療に関する複数の全国組織で,市町村保健センターや地域包括支援センター等の全国調査等を行い,健康課題解決に向けた保健師活動や看護のための政策提言等を行ってきました。
また,企業の健康づくり対策や,市町村健康づくり計画,データヘルス計画等の策定委員等も務めると共に,地域包括ケアの推進や地域共生社会の実現に向けた研究等に従事してきました。現在は,認知症政策として,認知症になるのをなるべく遅らせ,また認知症になっても安心できる地域社会づくりに向けた市町村の条例制定を研究しています。
産学官連携の可能性
- 行政の各種保健医療計画の策定や事業評価,その基盤となる地域診断などについて支援をします。
- 多職種連携のワークショップや,スキルアップのための事例検討会等の支援をします。
- 保健師のキャリアラダーに沿った人材育成や,政策形成に関する研修会の支援をいたします。
- 認知症の政策推進にかかる取り組みについて支援をします。
- 企業におけるメンタルヘルス対策や,生活習慣病対策(特定健診保健指導の受診率や終了率向上),個々の保健活動のお悩みについて,ご相談に応じます。