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エージェントベースモデルによる地域分析、産業連関表による地域経済構造の定量分析

都市のダイナミクスを可視化する数理・データ分析

浅沼 大樹

事業構想学群

浅沼 大樹

Asanuma Daiki

准教授/博士(経済)

研究内容・実践活動

私の第一の研究テーマは、エージェントベースモデル(Agent-Based Model: ABM)を用いた都市・地域の動学的分析です。都市や地域は、行政や企業といった大きな主体だけでなく、日々の意思決定を行う一人ひとりの住民の行動の積み重ねによって形成されています。本研究では、住民一人ひとりを「エージェント」としてモデル化し、居住地選択、移動、消費、就業、地域への評価といった行動が、時間を通じてどのように都市構造や地域の活力を変化させるのかをシミュレーションによって明らかにしています。

また、産業連関表を用いた地域経済構造の定量分析なども行っています。産業連関表は、地域内の産業間の取引関係を網の目状に捉えることができる統計データであり、特定の産業や事業への投資が、地域全体にどのような経済波及効果をもたらすのかを定量的に把握することができます。

住民の構成割合の違いによる、まちの評価の動学的変動シミュレーション

住民の構成割合の違いによる、まちの評価の動学的変動シミュレーション

産学官連携の可能性

  • 自治体の都市政策や地域振興施策について、産業連関表による経済波及効果分析を組み合わせ、政策効果を事前に可視化・検証する連携が可能です。
  • 都市再生、観光振興、企業誘致などの施策について、ABMを使った政策理論的検討を支援することが可能です。
  • AIと協働で実施する効率的な文章作成とスライド資料の自動生成に関するアドバイスや研修などを行うことが可能です。

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