Keyword

人類学、キリスト教、信仰覚醒、移住、難民、南北スーダン、ウガンダ

キリスト教徒とはだれか-南北スーダン、ウガンダにおけるクク人の経験から

飛内 悠子

基盤教育群

飛内 悠子

Tobinai yuko

准教授/博士(地域研究)

研究内容・実践活動

南スーダン共和国の南端を故地とするククという民族を対象に、彼らの移住の過程や宗教、特にキリスト教について調査を行ってきました。南スーダンは長い内戦、そして住民投票を経て2011年にスーダン共和国から独立した世界で最も新しい国家です。そして独立から3年しないうちに再度内戦が起き、現在も情勢は不安定なままです。このような状況を背景とし、クク人たちは移住を繰り返しながらキリスト教徒として生きてきました。私は2007年にクク人たちの避難先の一つであったスーダン共和国の首都ハルツームで調査を開始しました。そして住民投票、独立、南スーダンへの帰還、そして内戦勃発という激動の時代を生きる人々とともに過ごしてきました。その成果は単著となっています。

現在、神とその一人子を救い主として受け入れた信仰覚醒者、あるいはボーン・アゲインと呼ばれる人々の経験について考えています。なぜ人々はキリスト教徒となるのか。キリスト教徒とは何者か。これらの問いには様々な答えがありますが、私はそれをククの人々の経験からもう一度考えたいと思っています。

スーダン共和国ハルツーム郊外の移住者集住地区(2011年)

スーダン共和国ハルツーム郊外の移住者集住地区(2011年)

クク人の故地、カジョ-ケジ(2011年)

クク人の故地、カジョ-ケジ(2011年)

ウガンダ北部の難民居住地における礼拝(2017年)

ウガンダ北部の難民居住地における礼拝(2017年)

産学官連携の可能性

  • 南スーダンやスーダンの情勢、アフリカのキリスト教について情報提供が可能です。
  • アフリカにおける難民政策の現状や、難民保護レジームについて説明することができます。

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