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クラフトデザイン、デジタルファブリケーション、漆造形

天平時代の造形技法−乾漆を最新技術で現代のデザインに蘇らせます

土岐 謙次

事業構想学群

土岐 謙次

Toki Kenji

教授/博士(美術)

研究内容・実践活動

漆は塗料であるばかりではなく、非常に優れた造形素材でもあります。日本古来の造形技法である乾漆(かんしつ・麻布などを漆で固めたもの)は、奈良時代から平安時代中頃まで彫像製作を中心に用いられました。しかし、現代まで乾漆そのものが主構造となり自立し、さらに荷重を支えるような家具や調度品はほとんど作られていません。乾漆は天平時代以降の技術的断絶はありますが、繊維骨材を用いて母材を強化するという点において、FRP(Fiber-Reinforced Plastic/ 繊維強化プラスチック)より遙か千数百年も先駆けて実現された原理的に同じ発想の技法です。私たちは乾漆の構造材としての力学的物性を検証し、乾漆を航空宇宙や自動車産業で使われている最先端素材の繊維補強樹脂の一種と捉え、「構造乾漆」と名付け、その構造的・デザイン的可能性を研究しています。

FRUスツール 布と漆で造形する乾漆を構造体とした家具のデザインと制作

FRUスツール 布と漆で造形する乾漆を構造体とした家具のデザインと制作

合成樹脂成形技術を応用した様々な乾漆成形品の開発

合成樹脂成形技術を応用した様々な乾漆成形品の開発

産学官連携の可能性

・強度特性を考慮した乾漆構造を家具製作や建築内装などに利用する実践的な技術提供が可能です。
・漆の伝統工芸技術を現代のテクノロジーとライフスタイルにつなげるCMF(Color, Material, Finish)デザインコンサルティングが可能です。

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