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蔬菜(野菜)園芸学

オゾン水施与による植物の生育促進効果

齊藤 秀幸

食産業学群

齊藤 秀幸

Saito Hideyuki

助教/博士(農学)

研究内容・実践活動

オゾンは光化学スモッグの主成分であり、生物に有害です。植物においても光合成が阻害され、その結果、枯死します。
しかし、コマツナにおいて、施与濃度、施与時間、施与箇所を変えることで、成長促進効果がみられることを確認しました(2015、2016にPlasma Medicine Journal誌に発表)。
1)施与濃度を1ppm程度とした。
2)施与時間は5秒~90秒間(1日2回)とした。
3)施与は土壌中に行った(垂直方向)。
4)施与は植物体から3~15cm離して行った。
特に5秒施与および78秒施与で15cm離した場合に効果が大きかった。
なお、下図は2015年に日本生物環境工学会で発表。

オゾン水の施与方法

オゾン水の施与方法

生体量

生体量

距離依存性

距離依存性

産学官連携の可能性

  • 植物においても、オゾン水は殺菌作用があり、その点においては既に特許申請がなされております。しかし、生体に安全な生育促進作用については、課題があります。本実験では、その点において、未発表の手法を用いることにより、かなりクリアしました。
  • 私見では、果菜類で実証できれば、興味深いと考えています。

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